いつも在ると思っていた存在が失われ、あらためて気付く存在の大きさ。だれにも気づかれない小さな存在だった木が、ページをめくるごとにポップアップとなって現れ、季節とともに、その姿を変え、周囲の様子もまた変化していく。（出版社より）
デザインもさることながら紙質にこだわり、一本ずつ手作業でつけられた木、繊細に作られたポップアップ。1ページ開く毎に見開きに影を作る一本の木と美しい言葉が心に残る。まさにアートな一冊。背景の影は、微妙に異なる5色の特色グレーで本書だけのために特別配合され印刷したもの。それぞれ特徴ある手触りのある紙（１ページごと異なる紙）を張り合わせて構成されたページも素晴らしい。詩的で優美、駒形克己氏の名作。

2019年版。新本。

サイズ: 21cm×26cm / 28ページ 
＜日本語・英語・フランス語併記＞
2010年ボローニャ・ラガッツィ優秀賞受賞作品。

著者紹介: 駒形克己 (Katsumi Komagata)