イラストレーター、アレサンドロ・サナの滑らかにラフなペン画で描かれた室内には、何か足らないものが…。その何かを想像して埋めていく楽しいお絵かき絵本。ところが、その内容というのが深い。ヴィコ・マジストレッティ、マリオ・ベリーニ、マルコ・ザヌーソ、エンツォ・マーリなどと多くの名作を残し、1960年にGAVINA社、1961年にFLOS社を設立するなどイタリアモダンの先駆者であるディーノ・ガビーナ(Dino Gavina)が1971年に発表された「Ultramobili」というプロジェクトから生まれた家具が一ページ毎に登場。本書はボローニャ現代美術館で「ディーノ・ガビーナ・照明デザイン展」を発表したガビーナのオマージュとして制作された一冊。「Ultramobili」は実用性を一切無視し、デザイン・アート性だけ重視した家具プロジェクト。その家具も楽しみながらお絵かきができるという絵本。最後のページにはアレサンドロ・サナのイラストで「Ultramobili」プロジェクトの家具が作家名・制作年代付きでまとめて描かれています。

サイズ：21cm×29.5cm / 24ページ / ソフトカバー中綴じ （ホッチキスで留めた薄い小冊子） / 新本
＜英語表記＞

著者紹介： Alessandro Sanna (アレサンドロ・サナ)
1975年イタリア・ヴェローナ生まれ。2006年にイタリア・アンデルセン賞ベストブック賞を受賞、2009年にはイタリア・アンデルセン賞ベストイラストレーター賞を受賞。