現代の海外絵本

海外絵本の賞

世界の優れた絵本に贈られる代表的な賞。

<コールデコット賞>

1937年にアメリカの児童図書協会によって創設され、絵本作家ランドルフ・コールデコットにちなんで付けられた。

主な受賞者はエイドリアン・アダムズ、イタリア出身のベニ・モントレソールやスイス生まれのロジャー・デュボアザンなど。バーバラ・クーニーは複数回受賞した数少ない絵本作家の一人。

<国際アンデルセン賞>

1953年に創設され、国際児童図書評議会(IBBY)によって授与される。「小さなノーベル賞」と呼ばれるほど影響力を持つ賞とされる国際的な賞で、デンマークの児童文学者ハンス・クリスチャン・アンデルセンにちなんで付けられた。

主な受賞者はイタリアのブルーノ・ムナーリ、チェコのイジー・トゥルカ、ドゥシャン・カーライやクヴィエタ・パツォウスカー、そしてオーストリアのリスベート・ツヴェルガーなど。また「かいじゅうたちのいるところ」でお馴染みのモーリス・センダックも受賞者である。

<ケイト・グリーナウェイ賞>

1956年に英国図書館協会によって設立され、イギリスで出版された絵本の中で、特に優れた画家に贈られる賞。絵本作家ケイト・グリーナウェイにちなんで付けられた。

主な受賞者はエロール・ル・カイン、ジョン・バーニンガム、ブライアン・ワイルドスミス、チャールズ・キーピングなど。

<その他の世界の絵本賞>

「ボローニャ国際絵本原画展」
イタリアのボローニャで開催される。フランス絵本で人気のベアトリーチェ・アレマーニャがボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞している。

「ブラチスラバ国際絵本原画展(BIB)」
スロヴァキアで設立された、国際アンデルセン賞と並び、児童書分野で権威ある賞の一つ。
そのほか、ハンガリーの挿絵・絵本作家であるレイク・カーロイが受賞したドイツのライプチヒ国際ブックフェア金賞や、ハンガリーの最高位賞とされるコッシュート賞などもある。